きしざわ新石切北店に到着。今日最後の店舗だ。しまった!日焼け止めを塗っとけばよかった。顔が赤い!ステージ開演前にスタッフが早めの呼び込み開始!そして5分前。スタンバイのために駐車場に移動。が、しかし。人がいない!一人もいない!もしかしたら暑いから3分前ぐらいからぞろぞろ集まるのか?
3分前、人がいない!もしかしたら1分前にダッシュで集まるのかもしれない、そんな都合いい解釈あるかー!ピンチである!この地域全体からシカトされてる妙な感じだ。遠巻きにみているご老人が心配そうな顔で見ている。声をかけた。「おばあちゃん見ていきませんか?」するとご老人は「大変ね、先生呼んできてあげようか?」あ、お願いしますとは言ったものの先生って誰?とか思いながらワラにもすがる思いだった。よく周りを見ると向かいの建物や隣の建物の窓から見ている人がたくさんいるのだ!シャイなやつめ。しかし何て遠いステージなんだ!呼び込みを強化したかいがあってか人がちらほら集まってくるではないかぁ!お客さんに話を聞くと、会社サボって見にきてくれたサラリーマン。ばれるとまずいというので名前はふせるが【こうのさんです】とか前から好きだったと言ってくれた主婦のかた。みなさん感情には出さないが応援してくれていた!すげー嬉しかった!渾身の力でステージやらせてもらいました。
ステージ終わりで帰ろうとすると、一人の学生さんが俺のとこに来て、「安井さんのネタ見たくて授業終わりで駆け付けたんですが、終わりですか?残念です。」嬉しかったが「ごめんな終わっちゃったよ」すると学生はモジモジしながら「失礼は承知ですが一つネタを見せていただけませんか?」純粋な目、真摯な姿勢、そして何よりも俺のことが好きだという気持ち。 俺の心が動いた!とっさにその少年の前でふたネタやっていたのだ!しかも少年との顔の距離15センチのところで!近いよ、相当ちかいが これが俺と少年の心の距離だった。
感動した。お笑いやっててよかった。今日俺はあらためて安井順平に感謝した。