御所東松本店に到着。実は俺、昨日の大阪の堺での営業を終え、そのまま奈良県へ移動し奈良のホテルへ宿泊していたのだ。いやぁしかし奈良のホテルはいいホテルだった!まず今までのホテルに比べて規模がでかい!そして何よりも大浴場があるのだぁ!これまで個室のシャワーで我慢してたので、ここで一発風呂に浸かって疲れを癒そうと思い、スタッフと別れた後、ダッシュで大浴場に向かった。平日の夜遅くだから人はそんなにいないだろうとふんだ俺は大浴場の扉を開けた。客は俺を含めて三人。俺は体を洗い、頭を洗い、歯を磨き、いざ浴槽へ!いやー広くて気持ちいい!しばらく浸かっていると残りの二人が浴槽に入ってきた。何だろう?たった二人なんだけど浴槽に入ると若干狭く感じるのは俺の贅沢だろうか?いや、そんなことはない!この浴槽を独り占めしたくなったのか俺はある行動に撃って出た!そう、子供ですらタブーとされている浴槽でのクロールである!腕を掻き、必要以上のバタ足。それを何往復も。気付いたら二人のお客さんは大浴場から姿を消していた。天下
分け目の【大浴場の合戦】に安井軍が勝利した歴史的瞬間である!素っ裸でのガッツポーズで決め!
そんな翌日の営業である。店の外では炎天下の中、スタッフが「エンタの神様でお馴染みの安井順平さんが来ています!」と何度も繰り返している。ありがたい話である。何度も何度も真面目なスタッフは同じことを繰り返すのだ。俺が来る前から呼び込みしてるはずだから、相当しんどいに決まってる。俺はファミマのマネージャーと相談して、少し前からステージに立つことになった。さぁ行こう!となってバックルームの扉を開けた俺は、呼び込みのスタッフが熱さでぼーっとしたのか、何度も同じことを言うのに飽きたのか、こうアナウンスしていた。「エンタの神様でお馴染みの安田順平が来ています!」誰だよそれ!俺と安田さんの二人でやればいいの!?そもそも安田さんて面白いの!?
そのアナウンスを聞いた瞬間だけはよしもと新喜劇ばりにずっこけたのは言うまでもなかろう。